おせち料理の保存方法は常温?冷蔵?賞味期限はどれぐらい日持ちするの?

こんにちは、パティシエのエミ~です ^^

お菓子以外のお料理の疑問にもお答えしちゃいます。

 

さて今回は、お正月には欠かせないおせち料理の保存方法についてです。みなさんはおせちを手作りする派ですか?それとも、買う派ですか?

おせちは味付けが濃く、お正月の三が日に食べる保存食と言われています。でも、ちょっと多く買いすぎた!食べ飽きて残ってしまった・・・ということもありますよね。そんな時、みなさんはどうやって保存していますか?

常温?それとも冷蔵?

そして、いったいどれぐらい日持ちするものなのでしょうか?既製品と手作りのもので比較しながら説明していきたいと思います。

基本は、10℃以下の冷暗所で3~4日中までに食べきることです。

 

保存方法は常温?冷蔵?

一般的に、10℃以下の室内であれば常温保存で良いとされています。しかし寒い冬は、部屋を暖かくしていることの方が多いですよね・・・。だから常時10℃以下の部屋ってありそうでないのです。

気温が変わらず10℃以下の冷暗所(例えば納戸など)があればいいですが、そうでない場合は冷蔵保存した方が安心です。暖房をつけない部屋であっても、日当たりなどで気温は変わってくるので注意が必要です。

また、既製品であれば保存方法が記載されています。封を開ける前であれば、売られていた状態と同じように置いておけます。買い物をした時に冷蔵コーナーにあったのか、常温の状態で棚に置かれていたのか思い出してみましょう。封を開けたものは10℃以下の冷暗所に保存します。

手作りのものであれば、すべて冷蔵保存の方が安心です。工場などで作られている既製品は加熱の温度や時間などもきちんとして作られていますが、手作りとなるとそうはいきません。しっかり加熱をしていたとしても、少しでも美味しい状態で日持ちさせられるように、保存は冷蔵にした方が良いでしょう。

そして重箱などに入っている場合、冷蔵に保存する時は、そこから出して食材ごとに分けてしまっておくと次に温める時にも楽です。お皿に取ってラップをするか、蓋付きの容器などに入れると乾燥も防げるので食材がパサパサになることもありません。

 

賞味期限はどれぐらい日持ちするの?    

冷蔵庫や冷暗所で保存していたけど、気になるのは一体どれぐらい日持ちするのかですよね。封を開ける前の既製品であれば、商品に記載されている賞味期限通りで大丈夫です。しかし、開けたものに関しては「お早めにお召し上がりください」と書かれているものも多いです。この「お早めに」が迷う原因なんですけどね(笑)。

ですから一般的に、既製品でも手作りでも3~4日のうちに食べきった方が良いでしょう。また味付けが濃く作られているのか、加熱されているのか、そして使っている食材によって、おせちが傷んでしまう早さは変わってきます。

味が濃いもの(塩気の強いもの)が日持ちすると言われますよね。これは、塩分に腐敗菌の働きを抑える力があるからです!

 

 一般的に・・・焼き物 → 煮物 → 酢の物 → 佃煮

 

の順に傷みやすいとされています。

これを踏まえて、早めに食べた方が良いものから手をつけていくと良いでしょう。傷みやすい焼き物や煮物などは、食べる前にレンジなどで一度温めると加熱殺菌もされてより安全です。さらに、食べる時は取り箸を使って取り分けましょう。使っている箸で直に取ると、そこから菌の増殖が始まってしまいます。

 

3~4日過ぎてしまったけど大丈夫?

できるだけ早めに食べた方が良いのですが、3~4日を過ぎてしまった・・・という場合、食材によって大丈夫か見極めましょう。ポイントは次の通りです。

 

・臭いはどうか?(腐っているような臭いや、酸っぱい臭いはしないか)

・カビは生えていないか?(色が変わっているようなところはないか)

 

基本的なことですが、やはり傷んでいる食材には何か異変があります。

どれにも当てはまらないけど、日にちも経ってしまったから心配だな・・・という方は食べない方が無難です。万一お腹が痛くなりでもしたら、新年早々大変ですからね。ちなみに私は、旦那に毒見してもらいます(笑)。

冷凍保存はできるの?

3~4日のうちには食べきれなさそう・・・と早い段階で思ったら、冷凍保存という方法もあります。ただ、冷凍保存に向かない食材もあるので注意が必要です。

煮物のような水分が多いものは、冷凍に向きません。それ以外にも、冷凍で売られていた既製品を再冷凍するのは味も落ちますし、品質の面からも心配なのでおすすめはできません。冷凍するものに関しては、味が落ちることを前提に保存しましょう。

2週間~1カ月程保存できますが、なるべく早く食べた方が良いでしょう。常温で自然解凍するのが味をできるだけ損なわない方法です。

 

いかがでしたか?

美味しいおせちを食べながら、のんびりお正月を過ごしたいものですね。保存方法に気を付けて、少しでも長くおせちを楽しみましょう!是非参考にしてみてください。

※この記事は「エミ~」さんが書きました。