クラッチを傷めず寿命を長持ちさせるコツは?消耗させない運転の仕方を解説!

2017年11月12日

今回は、「クラッチを長持ちさせるコツ」について書きます。(ここではクラッチ板の残量のことです)

エラそうなことを言いますが、僕はクラッチ板を10万キロ持たせる自信がありますし、実際持たせています。

でも「新車~わずか3万キロで交換した」って言う人も知っています。

この違いは、一体どこにあるのでしょうか?

 

【先に結論】

・半クラを多用しない。半クラで吹かさない!

・エンジン回転数を合わせてクラッチを繋ぐ

・クラッチペダルに足を置いたままにしない

・2速発進の禁止

 

半クラで吹かすとクラッチ板の消耗が早くなり寿命を縮める

よくネタで「半クラとは”半分クラクション”のことで、プッと短く鳴らす」と言われます(笑)。

違いますよ、クラッチを半分ぐらい繋ぐことです。

この半クラがヘタクソだと、カクンカクンする発進になったり最悪エンストします。

 

ちなみに変速ショックが大きい運転だと、2種免許が取れないって聞きますが本当なんでしょうか?

確かにバスやタクシーが、毎回カクンカクンしてたら乗客全員吐きそうですが・・・。

で、この半クラなんですが、半クラで繋いでいる間はクラッチ板がどんどん擦り減って行きます。

かと言って、半クラを上手く使わなければ「ドン」と繋がってしまいます。

つまり、半クラの使用を必要最小限にするのが長持ちさせるコツです。

 

絶対にやってはいけないのが、「半クラで吹かす」ことです。

これ、たまにやる人いますが、猛烈にクラッチ板が擦り減っていきますよ。

確実にクラッチの寿命を縮めています。

半クラは、できれば一瞬で済ませるのが理想です。

 

また、発進する時のローギア(1速)は半クラを使用しますが、セカンドギアはもう半クラは要らないです。

セカンドは、半クラを使っても一瞬にしましょう。

繰り返しますが、不要な半クラはクラッチ板を消耗するだけです。

トラックならセカンド発進なので、3速は半クラ不要ですね。

 

エンジン回転数を合わせないとクラッチを傷める原因になる

加速や減速でギアチェンジする際は、クラッチペダルを離す前にアクセルを少し踏み込んで、エンジン回転数を合わせてからギアを繋ぎましょう。

いきなりそのままクラッチを繋ぐと「ドン」という変速ショックが起こってしまい、これもクラッチを傷める原因になります。

 

運転中にクラッチペダルに足を置いたままにしない

運転中にずっと左足をクラッチペダルに置いたままにしている人がいますが、これは絶対にダメです。

この癖がある人は、今すぐに直した方が良いです。

 

軽くクラッチペダルに足を乗せているだけでも、その間はクラッチをずっと切った状態になります。(つまり半クラの状態)

これで走行するわけですから、先ほどの「半クラで吹かす」どころの話じゃありません。

半クラでずっと走っているわけですから、そりゃクラッチ板はどんどん減っていきます。

必要な時以外は、クラッチペダルに足を乗せないようにしましょう。

 

乗用車の2速発進はクラッチを余計に消耗する

乗用車なら2速、トラックなら3速発進。

どうやらギアチェンジが面倒な人が、会社の車などでこれをやるようです。

パワーがないギアでの発進なので、当然いつも以上に半クラを使いますよね?

半クラを長めに使えば2速でも発進できますが、これもクラッチ板を余計に消耗します。

メンドクサイと思わずに、基本通りに1速→2速と発進しましょう。

 

ちなみに止まっている物体を動かす時が、一番エネルギーが必要だって昔のエライ人が言ってました。

だから発進の際は、一番パワーのあるギア、1速(ローギア)を使うわけですね。

乗用車はロー発進が当たり前ですが、トラックは2速発進が普通です。

でも上り坂で荷物をたくさん積んでいる時は、トラックでも迷わずロー発進です。

 

これを2速で半クラで頑張って発進すると、クラッチに余計に負担がかかります。

空車だったらいいですが、荷物満載の時はトラックでもロー発進ですよ。

トラックのクラッチ交換は、20万円近くの修理代が掛かります。

 

渋滞中の半クラ多用はクラッチの寿命を縮める

マニュアル車で、渋滞にはまった時の運転の仕方です。

オートマ車は、クリープを利用してトロトロ進めばいいですが、これをマニュアル車で

半クラ → 半クラ → 半クラ…

と進むと、これまたクラッチ板を早く消耗します。

 

(周りの車に迷惑のかからない範囲で)

・ある程度前が空いてから、まとめて進む

・一度クラッチを繋いだら、できるだけ惰性で進む

を心掛ければ、半クラの回数を減らすことができますよね。

下り坂は、ニュートラルで進むとかも有効です(追突注意!)。

 

【まとめ】クラッチ板の寿命が短い人は運転の仕方を見直してみる

・半クラを多用しない。半クラで吹かさない!

・エンジン回転数を合わせてクラッチを繋ぐ

・クラッチペダルに足を置いたままにしない

・2速発進の禁止

 

車関係の人なら常識かもしれませんが、初めて知った人も多いのではないでしょうか?

しかも「知らずに悪気がなくやっていた」って人もいると思います。

運転って「クセ」がありますからね。

教習所では、そこまで詳しく教えてくれないですし。

 

またこれらのクラッチ操作は、1回2回やっただけでは壊れません。

毎日毎日繰り返し操作することで、クラッチの寿命に差が出てきます。

クラッチ板の寿命が平均してどれぐらいかは、一概には言いにくいです。

しかし、仮に乗用車で3万キロでクラッチ交換をした場合は、運転の仕方に改善の余地があると思います。

 

僕は3台マニュアル車を乗り継いできましたが、すべて10万キロ以上クラッチを持たせました。

一度、自分のクラッチ操作を見直してみると、次回までの修理交換が長くなるかもしれません。