プリウスはなぜ嫌われる?盗難されやすい理由についても解説!

プリウスは、優れた燃費性能と環境配慮の観点から、ハイブリッドカーの流行をリードしてきました。

多くのドライバーからの支持を受け、日本を象徴するトヨタの代表的な車種として認知されています。

しかし、運転者のマナー問題や事故の多発により、プリウスはしばしばネガティブな印象を受けることがあります。

ネット上では頻繁に話題に上り、一部の人々からは評価が低いです。

この記事ではプリウスに対する否定的な見方がどのように形成されてきたかを詳細に解説します。

また記事の後半では、プリウスがよく盗まれる理由についても、合わせて説明します。

 

Xで運転マナーの悪さが取り上げられている

Twitterで「#今日のプリウス」と検索すると、プリウスのドライバーに関する不祥事が日々投稿されており、多くの反応を得ています。

 

嫌われる理由①運転スキル不足・マナー問題

プリウスの評判が悪い要因として、運転スキルの不足や悪いマナーを持つドライバーの存在が目につくことが挙げられます。

なぜこのような状況が生じているのか、その原因を探るための仮説を提案します。

 

台数が多いため頻繁に目撃される

プリウスは日本を代表する人気のある車種で、新車販売ランキングで毎年上位に位置しています。

そのため街中で見かける機会が多く、結果としてマナーが悪い運転者が目立つという見方です。

ホンダのN-BOXやトヨタの他のハイブリッド車、トヨタアクアなどはプリウスほど否定的なイメージを持たないため、他の要因も考えられます。

 

車に対する関心が低い層が選ぶ

プリウスは車に詳しくなくても知られているほど有名な車種です。

その人気と高い性能や経済性から、特に車への興味が薄い層に選ばれることが多いです。

これらのドライバーは、車好きや運転好きと比較して技術的に未熟なことがあります。

また、ガソリン価格の上昇を背景に、実用性を重視してプリウスを選ぶ人もいます。

 

嫌われる理由②驚くほど事故が多発している

Twitter上の「#今日のプリウス」を閲覧すると、プリウスに関連する驚くべき事故が頻繁に話題にのぼっています。

これらの事故の頻発は、運転者の技術や注意力の不足だけではなく、車両自体の設計や構造にも一因があると考えられます。

 

高齢ドライバーが多い

人気のある30系プリウスは、特定の年齢層に特に支持されています。

その年齢層別の販売データは次の通りです。

・20代:5%

・30代:12%

・40代:18%

・50代以上:65%

 

これは高齢ドライバーからの特に高い支持を示しています。

経済的な余裕がある中高年層や、家族構成の変化に伴い、若年層や30代〜40代よりも高齢層にプリウスが選ばれる傾向があります。

高齢者は、年齢に伴う反応速度の低下や注意散漫により、事故を起こしやすくなる可能性があります。

 

シフトレバーの配置が事故を招く

プリウスを含む多くのハイブリッド車に見られる特徴的なシフトレバーは、初めて使う人や慣れていない人にとっては、混乱の原因となることがあります。

特に「B」ポジションは、通常のオートマチック車の「L」と同じ機能を持ち、エンジンブレーキが強化されています。

またパーキング(P)はボタン操作となっています。

このような配置は、特にバックギアと前進ギアの誤操作を引き起こしやすく、事故のリスクを増加させています。

メーカーは、事故防止のために後付け可能な「踏み間違い防止装置」を提供し、安全対策を講じています。

 

モーターの特性が運転難易度を高める

プリウスはハイブリッド車で、モーター駆動が運転に特有の影響を及ぼしています。

エンジンブレーキの効きが弱い設計のため、特に下り坂での減速が困難です。

予期せぬ加速によって、危険な状況に陥ることがあります。

さらにモーターのトルク特性はアクセル操作を繊細に要求します。

僅かな圧力の増加で車が急速に加速することがある一方、過度に慎重な操作は遅い発進を引き起こし、後続車に不快感を与える原因になることもあります。

 

静かすぎる運転音が事故を引き起こす

プリウスのようなハイブリッド車は、静かな運転音が特徴です。

この静音性が、アクセルの踏み込み具合の感覚的な判断を難しくしています。

その結果、ドライバーはアクセルペダルを必要以上に踏み込む傾向にあり、これが予期せぬ加速や事故を引き起こすことがあります。

 

限られた後方視界による問題

プリウスは他の多くの車種と比較して、後方視界が制限されたデザインをしています。

これにより、後方からの接近に注意を払わないことが原因で事故が起こることや、後続車に不快感を与えることがあります。

 

以上の点を踏まえ、プリウスが一部で不評を買っている原因を、運転マナーの問題や事故の頻発という観点から解析しました。

ただし、悪いマナーのドライバーや事故を起こす運転者は一部に過ぎず、多数のドライバーは交通規則とマナーを守りながら運転しています。

本記事で指摘された問題点は、安全運転の重要性を改めて認識するための反面教師として捉えることが大切です。

 

プリウスの盗難増加の背後にある理由

2021年7月6日のメディア報道によると、トヨタのプリウスが盗難団によって頻繁に使用されていることが、SNSで大きく取り上げられました。

実際には、プリウスの盗難にはさまざまな理由があり、特に特定の部品が世界的に狙われているようです。

 

アメリカやイギリスで盗難増加の謎

プリウスは日本のみならず、世界各地での盗難被害が多い車種として知られています。

なぜプリウスは、これほどまでに盗まれやすいのでしょうか。

日本国内でのプリウスの盗難件数は近年、増加傾向にあります。

トヨタの「ランドクルーザー」も時には盗難件数でトップとなりますが、これは特定の月のデータに依存しています。

これらの数字は、保険金の支払いを受けたケースに限られており、日本の盗難総数を完全に反映しているわけではありません。

 

警察庁の統計やその他のデータによると、

プリウス(2019年:793台/2020年:517台)

ランドクルーザー(2019年:654台/2020年:395台)

の盗難件数が把握されています。

 

2021年7月6日の報道では、プリウスが「盗難団による輸送手段として利用される」という点が主な盗難理由の一つとして指摘されました。

これはハイブリッド車が、夜間に静かに移動できる利点があるためです。

防犯カメラの映像や目撃証言によれば、プリウスは盗難車として頻繁に使われていることが確認されています。

 

しかしプリウスの盗難理由はそれだけに留まりません。

日本で盗まれた車の多くは、海外へ部品として密輸されています。

完成車の輸出には多くの手続きが必要なのに対し、部品として密輸する方が一般的です。

プリウスやランドクルーザーなど、海外で人気のある車種は、中古部品としての需要が高いのです。

 

特に「触媒コンバーター」は、高価で取引される部品です。

触媒コンバーターは排気ガス中の有害物質を浄化する装置で、高価な金属を含んでいます。

2020年以降、これらの金属の価格が世界的に上昇しています。

アメリカやイギリスでは、特にプリウスの触媒コンバーターが盗難の対象となっています。

簡単に盗めて価格も高いため、盗難に適しています。

 

アメリカでの盗難事情について、ロサンゼルス近郊のA氏は、

「アメリカで最も問題となっているのは触媒コンバーターの盗難です。特にプリウスの触媒コンバーターは高価で、家の前に停めておいても盗まれることが多いです。夜間に盗まれることが多く、一晩で複数のハイブリッド車が被害に遭うこともあります」

と語っています。

 

日本製ハイブリッド車の盗難増加の背景

アメリカやイギリスにおいて、ハイブリッド車の重要部品である触媒コンバーターの盗難が増加しています。

ロンドン警視庁の統計によると、2019年のロンドンでの触媒コンバーター盗難は9,500件でしたが、2020年には約15,000件に急増しました。

他の地域でも同様の増加傾向が見られます。

 

英国チューリッヒ保険のデータによると、2019年から2年間で触媒コンバーターの盗難に関する請求が450%増加。

その多くがトヨタ、レクサス、ホンダのハイブリッド車であったことが明らかになりました。

盗難は主に自宅近くの道路や駐車場で発生していますが、スーパーマーケットなどの駐車場でも盗難事例が報告されています。

1990年代以降のガソリン車に広く装備されている三元触媒ですが、特にプリウスなどの古いハイブリッド車が狙われる主な理由は以下の通りです。

 

1. 古い世代の触媒コンバーターには、より多くの高価なパラジウムやロジウムが含まれています。

2. ハイブリッド車は電気モーターとガソリンエンジンを併用しているため、触媒コンバーターが使用される頻度が低く、内部の金属が腐食しにくく価値が高くなります。

 

英国トヨタは公式サイトで、特に第2世代(2004年から2009年)と第3世代(2009年から2016年)のプリウス、第2世代のオーリスハイブリッド(2012年から2018年)が標的にされやすいと警告しています。

新しいハイブリッド車では、触媒コンバーターに含まれる貴金属量を最大84%削減しており、たとえば新型ヤリスは盗難リスクが低いとのことです。

 

英国トヨタをはじめとする海外の日本車ブランドでは、Catlocなどの触媒盗難防止装置や盗難された触媒の追跡システムを導入し、対策を強化しています。

車体から触媒コンバーターが外されると、外見上はすぐには分かりません。

盗まれた車はエンジンをかけるとO2センサー異常でエンジンチェックランプが点灯し、排気音が大きくなります。

多くの場合、エンジンを始動した時に初めて異常に気づきます。

外出自粛による車の使用頻度の減少も、触媒コンバーター盗難の増加に影響している可能性があります。




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Posted by ちたま