いたちごっこ? 京大がタテカン再撤去 吉田キャンパス周辺
京都大学吉田キャンパス(京都市左京区)周辺の公道から撤去された後、再び設置された立て看板(通称・タテカン)が18日早朝、再び全て撤去された。最初に撤去した13日以降、大学側と一部の学生らの間でいたちごっこが続いている。
引用元:産経WEST https://www.sankei.com/west/news/180518/wst1805180035-n1.html
日常の疑問や悩みをサクッと解決!
こんにちは^^
ちょっと前に京都大学で、立て看板の撤去についてニュースになっていましたね。
なんでも、学校側が撤去した立て看板を一部の学生が再設置して、学校側がまた撤去、しかし学生側が再設置を行った。
学校側と学生側でイタチごっこが続いている、とか。
ところで、このたまに耳にする「イタチごっご」ってどういう意味なんでしょう?
何となく「埒があかない」という時に使うことがあるような気はしますが、なんでイタチなんでしょう?
気になったので語源や意味について調べてみました。
簡単に説明しますと、イタチごっこには2つの意味があります。
1つ目は、子供の遊び
2つ目は、互いに同じようなことをいつまでも繰り返すだけで、決着がつかないこと
というものです。
へ~、1つ目のイタチごっこという「子供の遊び」があるとは知りませんでした。
でも「子供の遊び」と「同じことを繰り返して決着がつかない」という意味、関係ないようにも思いますね。
何か繋がりがあるんでしょうか?
イタチごっこの語源は、もともと江戸時代後期の子供の遊びに由来します。
どんな遊びかというと、2人1組で「イタチごっこ、ネズミごっこ」と唱えながら、お互いの手の甲を交互につねります。
相手の甲をつねったら、自分の手をその上に重ねていきます。
これをひたすら、延々と繰り返します。
この遊びには、終わりがありません。
そう、つまり決着がつかないということになります。
それが転じて、現在で使われるような「同じようなことをいつまでも繰り返す」ことを「イタチごっこ」と呼ぶようになったのが由来です。
また、「イタチごっご、ネズミごっこ」と唱えるのは、素早くつまみ合う様子がイタチやネズミが素早く噛みつく様子に似ていたからと言われています。
ちなみに、「ごっこ」は「交互」や「事」が変化したもので、イタチごっこの場合は、交互に行うことから「交互」の方が語源になるようです。
なるほど、現代で使われているイタチごっこの意味は、昔の子供の遊びが由来の言葉なんですね。
知りませんでした。
てっきり私は、イタチが自分の尻尾を追いかけ回しているような様を言っているのかと思っていました。
それにしても、この遊び決着もつかないのに面白いのでしょうか。
いやいや、子供は何でも楽しくしてしまいますから、きっとこれも面白いんでしょう。
イタチごっこは、現代では「お互いにいつまでも同じことを繰り返して、いつまでも進展しない」の意味が強く残っています。
いたちごっこ? 京大がタテカン再撤去 吉田キャンパス周辺
京都大学吉田キャンパス(京都市左京区)周辺の公道から撤去された後、再び設置された立て看板(通称・タテカン)が18日早朝、再び全て撤去された。最初に撤去した13日以降、大学側と一部の学生らの間でいたちごっこが続いている。
引用元:産経WEST https://www.sankei.com/west/news/180518/wst1805180035-n1.html
他にもコンピューターウイルス対策についても、よく「イタチごっこ」だと言われ続けていますね。
新種のウイルスが出現して、技術者はそれを排除する対策を行う。
それが毎日行われ、「コンピューターウイルスと対策ソフトのイタチごっこは終わらない」とか。
こうして見ると「イタチごっこ」という言葉には、あまり良いイメージがありません。
でも、次のようなプラスの意味での使い方もされていました。
ジョコ 錦織戦だからこそ湧き出る集中力「圭とはいたちごっこ」
「圭はとても速くて時間を与えてくれない。だからこそ、それに反応するために、こっちも高い集中力が出てくる」。錦織のハイパフォーマンスも好プレーの呼び水となり、先週に続いて熱戦を展開。「僕らのプレーはよく似ている。いたちごっこなんだよ」とかみ合う理由を語った。引用元:スポニチ https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/05/19/kiji/20180519s00028000139000c.html
本来の意味とは異なるのかもしれませんが、抜き抜かれつのハイパフォーマンス同士の戦いを現した意味として使われていますね。
イタチごっこですが、同義語にはこんなものがあります。
水掛け論・・・お互いに自分の主張にこだわって口論し、一向に話が進まないこと
押し問答・・・お互いに自分の主張を譲らずに言い張ること
千日手(せんにちて)・・・将棋のルールで、双方が同じ指し手を繰り返して勝負がつかない状態
うーん、何だかどれもこれもはっきりせず、ぐずぐずしている感じがしますね。
やはりイタチごっこは、あまり良い意味では使えない言葉だなと、これを見ていたら分かります。
ところで「イタチごっこ」のイタチは、言葉通り動物の「イタチ」を意味したことだと分かりました。
が、あなたは漢字で「イタチ」を書けますか?
私は書けません。
イタチなんて、平仮名かカタカナでしか見たことがありませんよね。
答えは「鼬」です。
「鼠(ねずみ)に由」で鼬。
鼠という字が入っているけど、ネズミの種目というわけではないようですね。
それにしても難しい。
「鼬ごっこ」と書かれてたら、絶対に読めません。
ちなみにイタチごっこを英訳すると、“Cat-and-mouse game”と出てきます。
イタチ(mustelid)ではなく、猫とネズミなんですよ。
まさしくトムとジェリー(笑)
昔話とかでも、2種類は天敵同士というイメージがありますよね。
それがお互いにずっと戦う、というようなイメージなんでしょうか。
と言うわけで、イタチごっこの意味は・・・
「互いに同じようなことをいつまでも繰り返すだけで、決着がつかないこと。」
その由来は、子供の遊びです。
これは意外でした。
普段耳にする言葉でも、その由来や語源を知らないというのはよくありますよね。
今回調べてみたら、結構面白い事実が出てくることが分かりました。
また言葉の疑問があったら調べてみますね^^
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません