車のエアコンが走る時だけ効く原因とは?走らないと冷えないのを修理した体験談
どうも!
夏になると、毎年カーエアコンの調子が悪くなる僕です。
例にもれず、今年もエアコンが効かなくてアチ~ですよ。
そんな車のエアコンを修理しましたので、この僕の体験談から同じ症状で悩んでいる人は参考にして下さい。
下の目次から、今回の車のエアコンの症状が分かります。
「私の車も同じ症状だ!」と言う人は、コンデンサーファンが故障している可能性が高いです。
【結論(修理したところ)】
そう、僕の車はエアコンのコンデンサーファンのモーターが故障していたのです。
今回のカーエアコンの調子が悪い具体的な症状
車のエアコンの効きが悪い時は、さっさと電装屋さんに持って行って見てもらえば早いです。
しかし、全く冷えないならまだしも、特定の条件の時だけ効かないようなケースだと・・・
・まだ暑さは我慢できるレベルだから、もう少し様子を見よう
・もしかしたら、エアコンが冷えないのは気のせいかも?
・車が古いから仕方がないよねぇ
・車のエアコンって、修理代が高額になるよね…
・電装屋さんに持って行くのがメンドクサイ
こんな理由で、電装屋さんに持って行くのを先延ばしにしている人は多いと思います。
実は僕もその一人で、以前より「あれ?何だかカーエアコンの冷えが悪いかも…」とは感じていました。
修理する金銭的な余裕がないので、極力気にしないことに(でも暑い)。
が、さすがに6月になり気温が30度を超えてくると、効きの悪いエアコンでは死活問題になります。
コロナ対策でマスクなんかしていると、熱中症で倒れそうになるぐらい車内の温度はヤバいです。
仕方なく、電装屋さんに持って行って修理しましたよ。
修理に至るまでのエアコンの症状を書いておきますので、マイカーのエアコンの調子が悪い人は参考にしてみて下さいね。
車エアコン入れても温風しか出ねぇ…これは電装屋に持ってかなあかんのか(´Д`)10万ぐらい修理かなかかるらしい…でも夏やから絶対いるしなぁ(´;ω;`)
— マリィ (@mukimpo69) June 5, 2010
なぜか高速を走る時だけよくエアコンが効く
エアコンが全く冷えないのなら、さすがに素人の僕でも故障していると分かるので修理に持ち込みます。
しかし今回は、高速を走っている時だけは良く効くんです。
時速にすると約100㎞/hぐらい。
これぐらいの速度で走っている時は、エアコンの設定温度を下げるともう寒いくらい効きます。
でもそれは、なぜか高速走行している時だけなんですよね…。
街中では走らないと全然エアコンが冷えない
では、街中で走行している時は冷えるのかと言うと、そこまで冷えません。
「効きは悪いけどエアコンは動いているかな」と言う程度です。
症状の特徴としては、やはり連続して走っている時ほど涼しい風が出てきますが、渋滞にハマったりノロノロ運転だとほぼ効かないですね…。
また、コンビニの駐車場で停まっている時は、全然冷えませんでした。
恐らくただの送風状態で、アイドリング時だと窓を開けた方が涼しいぐらいです。
このように、「車が走っているほどエアコンが効く」と言う謎の症状が特徴です。
午前中の気温が高くない時はエアコンがよく効く
とは言っても、1日中エアコンが冷えないかと言えば、そうではありません。
早朝や夜間など、まだ気温が低い(太陽が昇っていない)時間帯では、走らなくてもエアコンはフツーに効きます。
朝一などは、エアコンの設定温度を最低にすると、アイドリング時でも寒いぐらい冷えます。
しかし、昼ごろになり太陽が昇って気温が高くなると、だんだんとエアコンの効きが弱くなってきて、先ほどのように「走らないと冷えない状態」になるのです。
午前中の暑くない時には良く冷えて、午後のクソ暑い時には走らないと冷えない…。
こんな天邪鬼(あまのじゃく)なカーエアコンです。
効いている時は冷たい風が出てくるのでエアコンガスの漏れではない
で、エアコンが効いている時は「効かないのは気のせい??」って思うぐらい、本当に何事もないように冷えます。
ここから分かることは、エアコンのガスは抜けてはいないと言うこと。
車のエアコンの冷えが悪いと、僕のような素人はすぐに「エアコンガスが漏れて少なくなったのかな?」と思いがちです。
でも、エアコンガスが抜けているのなら、走っている時でも冷えないはずです。
逆に言えば、走っている時は冷えると言うことは、エアコンガスが入っているからこそ冷えると言うことです。
だから今回の効きが悪い原因は、まずはエアコンガスの抜けではないな、と自己判断しました。
と同時に「あ~、また高額修理かも…」と覚悟も決めました。
エアコンスイッチを押すとコンプレッサーは作動する
車や家庭用のエアコンは、コンプレッサーを作動して冷やしています。
車がアイドリング状態にエアコンスイッチ「A/C」をONにすると、「カチッ」っと音がしてエンジン回転数が少し下がりますよね。
これは、コンプレッサーが作動した合図です。
もし、「A/C」スイッチのオンオフを繰り返しても無反応なら、コンプレッサーが故障しているか、電気系統が故障していて可能性があります。
今回の僕の症状では、スイッチにコンプレッサーは反応して動いているので、コンプレッサーが原因ではないな、とこれまた素人判断しました。
エアコンの修理の中でも、コンプレッサーの交換は特に高額になるんですよ。
僕のような古い年式の車だと、車ごと買い替えた方がいいのでは?と思うぐらい修理代が高いです。
整備士がハンマーでエアコンを叩いたら冷たい風が出てきた
この状態で2週間ぐらい我慢しましたが、さすがに6月に入って暑さの我慢も限界に。
電装屋さんに持って行き、整備士の人に診てもらいました。
整備士に「走ると冷える」と言う謎の症状を伝えると、なぜか整備士はハンマーを持って登場。
エンジンを掛けますが、当然アイドリングなのでエアコンは全く冷えずに”送風状態”です。
生暖かい風しか出てこないので、窓を開けた方がマシなぐらいですね。
で、整備士がそのまま車の下に潜り込み、ハンマーで「カンッ!」と何かを叩いたら、なんとエアコンから涼しい風が出てきました。
「???」
僕には状況が理解できません。
走っている時だけ効くのはコンデンサーファンが回っていないのが原因
整備士
「コンデンサーファンのモーターが死にかけていて、回っていないのが原因ですね」
「今、ハンマーでモーターを叩いたら、ファンが回り出したのでエアコンが効くようになったのです」
「今は動き出したけど、またすぐに止まるからファンの交換が必要ですね。」
コンデンサーのファンが、今回のエアコンの調子が悪い原因だったのです。
これで、なぜ走っている時だけエアコンが効くのか?と言う、謎の症状の原因が分かりました。
コンデンサーファンが回っていなくても、車が走っていれば走行風でコンデンサーが冷えるからです。
アイドリングだと走行風が当たらないので、コンデンサーが冷えず「エアコンが効かない」ってなるんですね。
またモーターが死んでいても、走行風でファンも幾分かは回るはずですから、これによりコンデンサーを冷やすことができていたわけです。
コンデンサーはエアコンガスを冷やす役割をする
じゃ、コンデンサーってナニ?ってなりますよね。
カンタンに説明すると、車のエアコンはエアコンガス(冷媒)で冷たい風を出しています。
扇風機の前に氷を置くと、冷たい風が来ますよね。
これと同じ仕組みだと思って下さい。
エアコンは、氷の代わりにガスを使っているわけです。
このガスで温かい空気の熱を奪って冷風を出しているわけですが、その熱を奪ったぶんだけガスの温度が上がります。
このままでは、冷たい風を出し続けることができないので、これを再度冷やすのがコンデンサーの役割なんです。
では、コンデンサーはどうやってガスを冷やしているかと言うと、ファンで風を当てて冷やしているのです。
コンデンサーはラジエーターと見た目が似ていて、ラジエターの中には冷却水が入っていますが、コンデンサーの中にはエアコンガスが入っています。
どちらも、中身を冷やすのが役割です。
かなりザックリですが、カンタンに説明するとこんな感じです。
エアコンの構成部品&ガスの流れ(車)
コンプレッサ(ガスを送り込む)
コンデンサ(ガスを冷やして気体から液体へ)
レシーバー(異物回収)
エキスパンションバルブ
(スプレーみたいにガスを吹く、液体を気体へ)エバポレータ(冷たくなった自身に風を通す)
コンプレッサへ戻る pic.twitter.com/ActG9ZrS3H
— スイフト乗りの整備士 (@zc33s_saikou) November 20, 2019
エアコンガスが冷やされないまま循環しているので走らないと冷えない
コンデンサーファンが回っていないので、その中に入っているエアコンガスが冷やされません。
当然、このままでは冷えていないエアコンガスが循環するので、空気を冷やすことができずに「エアコンが効かない!」ってなるんですね。
扇風機の前に氷ではなく、”ただの冷たい水”を置いているような状態と同じです。
コンプレッサーがエアコンガスをしっかりと冷やすことによって、ガスは再び空気の熱を奪うことができ、冷たい風を出すことができるのです。
特にエンジンルーム内は高温ですから、ファンが回っていないと冷えるわけないですよね。
言われてみれば、コンビニの駐車場はアスファルトですから、エンジンルームは地面からの熱をモロに受けます。
当然、走行風も当たらないこんな状態では、エアコンガスは冷やされません。
なるほどな~って、症状とその原因が分かった瞬間でした。
車内の温度を一気に冷やす方法として 自分は
エアコンのクーラーコンデンサー(写真例)に ペットボトルに入れた水をブチ撒く。
特に海に行ってボウズでクルマに戻った時
心も体も いやしてくれる。【注意】ハイブリッド車、外車、高級車にはオススメ出来ません。
あくまでも ボロな軽カーに(笑) pic.twitter.com/yebTcXDXQd— 昼まずめ (@muirudepan) August 4, 2019
エアコンのコンデンサーファンの修理代は3~5万円ぐらい
カーエアコンのコンデンサーの修理代は、車種によって大きく違いますが、おおよそ3~5万円ぐらいかかります。
覚悟はしていましたが、やっぱりエアコンが壊れると高いですね…。
暑さはなんとか我慢できても、雨の日に除湿ができないと窓ガラスの曇りが取れないのが困ります。
ハンマー持ち歩いて、毎回自分で叩こうかと思いましたが(笑)、さすがにそれは非現実的だと思い諦めて修理することにしました。
何も見えません!!エアコン無しの車で雨の日走るとこうなります😩 pic.twitter.com/Fqi3Cv7F69
— ゆうしょうくん (@Radical20000) September 7, 2016
【まとめ】車のエアコンが冷えないからと言って安易にエアコンガスを補充しない
僕がカーエアコンの故障記事を書くと、必ずこの結論になります(笑)。
「車のエアコンが冷えないからと言いて、すぐにガスの補充をしてはいけません」
「特にガソリンスタンドで勧められたからと言って、エアコンガスを入れてはダメですよ。」
エアコンガスを入れすぎると、圧力が高くなり過ぎてエアコンが壊れます。
エアコンが効かない原因は本当にたくさんあり、素人では判断が難しいです。
時には、原因がひとつだけとは限りません。
カーエアコンの調子が悪い時は、街の車屋さんではなくできれば電装屋さんに診てもらった方がいいですよ。
そして、エアコンが効かない症状を的確に伝えれば、いち早く原因を特定してもらうことができます。
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