「FP3級はゴミだけど、2級なら転職で有利になる!」
と思っていませんか?
結論から言うと、2級でも転職目的で取ると、期待を裏切られる可能性が高いです。
でも、「だから意味ない」という話でもありません。
FP2級は「誰が・何のために取るか」で、役立つかどうかが大きく変わる資格です。
この記事では、転職では評価されなかったリアルな体験談や、FP2級の本当の価値と限界について解説します。
FP2級は思ったより評価されない資格
転職目的でFP2級を取った人の中に、こんな経験をした人がいます。
・睡眠時間を削って4ヶ月間勉強し、好きなお酒も控えてようやく取得した。
・転職エージェントに「資格取りました」と伝えたら、「選考では評価されないですね」と即答された。
・保険会社の採用面接で直接聞いたら、
「持っていた方がいいですが、なくても業務に就けるので選考では注目していない」
という答えが返ってきた。
これがFP2級の、転職市場における現実です。
もしかして2級もゴミなの…?
独占業務がないので評価されない
FPには独占業務がありません。
つまりFPの仕事は、誰でもできるわけです。
これはFPの最大のウィークポイントであり、致命傷になりうる点です。
例えば税理士なら、税務業務は税理士にしかできないという強みがあります。
裁判の代理人も、弁護士にしかできません。
手術などの医療行為は、医者の専門分野。
しかーし!
ファイナンシャルな相談は、FPの資格がある人もない人も仕事ができます。
つまり企業側から見ると、持っていなくても採用できるので、選考の決め手になりにくいのです。
さらに、金融業界や保険会社では、入社してから取らせればいいや、という考え方が一般的です。
上位の銀行や保険会社には、会社から勉強を促されてFP2級を持っている社員がたくさんいます。
持っていて当然!の職場では、FP2級は差別化の武器にはならないんですね…。
日商簿記3級くらいの価値
ネットに投稿された、1級技能士の方の回答がかなり的確です。
「保険なら1級技能士、銀行なら中小企業診断士あたりを取れば気を引きそうだが、それより人物でしょう」
という言葉は、業界内でのFP2級の立ち位置をよく表しています。
また「FP2級は日商簿記3級くらいの価値」という、辛口な見方もあります。
簿記3級と言えば、商業高校行けば誰でも持っている資格。
もはや、普通免許と同じぐらいなレベルです。
金融業界のざっくりした資格ランクで言えば、
・FP2級は宅建や証券アナリストより下
・FP3級や保険募集人よりは上
という位置づけです。
決して、2級が価値がないわけではありません。
しかし「転職が有利になる!」という考え方は、かなり企業側と隔たりがあるのです。
FP2級が役に立つ具体的なシーン
FP2級は転職の武器としては弱い。
3級は「ひのきの棒」だが、2級は「銅の剣」ぐらいか。
でも、これだけで「意味ねーよ」と切り捨てるのは早いです。
使い方次第で、FP2級はしっかり価値を発揮します。
保険の見直しで年間数万円が浮いた
FP2級の勉強をして、一番実感が大きかったのは保険の見直しです。
公的保険(健康保険・傷病手当金・遺族年金など)の内容を理解すると、民間保険で本当に必要な保障が見えるようになります。
たとえば傷病手当金は、病気やケガで働けなくなったときに最長1年6ヶ月、給与の3分の2が支給されます。
これを知らずに「収入が途絶えたときのため」と高い保険に入り続けている人は、かなり多いです。
遺族年金が意外と手厚いことを理解すれば、死亡保険を見直せる場合もあります。
不要な特約を解約したり、複数の保険を1本にまとめたりするだけで、年間10万円以上浮くことも珍しくありません。
資格取得にかかったコストは、保険の見直し1回でほぼ回収できます。
税金の知識で節約できるようになった
FP2級では所得税・住民税の計算から、各種控除の仕組みまで学びます。
「年末調整の書類を、毎年なんとなく出していた」
と言っていた人が、勉強後に、
「iDeCoを使えば、所得控除になるから税金が減る」
と、別人のような判断をできるようになります。
ふるさと納税やNISAの制度も、ちゃんと理解したうえで使うのとなんとなく使うのとでは、長期的に見て差が出てきます。
知っているか知らないかだけで損をしていたお金が、具体的に見えてくるのがFP2級の価値のひとつです。
知識がお金になる。
これこそが、ファイナンシャルプランナーの強みです。
相続や老後を考えられるようになった
30代・40代になると、住宅購入・親の相続・老後のお金という、話題が身近になってきます。
FP2級を持っていると、これらのテーマについて自分で情報を整理して、判断できる土台ができます。
・住宅ローンの繰り上げ返済の効果
・相続税の基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人数)
・老後に必要な資産の考え方。
これらは、FP2級レベルで理解できる内容です。
知っているかどうかが、人生の大きな分岐点になることもあります。
法定相続人って説明できますか?
所得控除と税額控除の違い、分かりますか?
知らないと損しますよ。
他の資格と組み合わせると強くなる
FP2級のもう一つの弱点は、単体では差別化しにくいことです。
でも、他の資格や実績と組み合わせると、評価が変わってきます。
FP2級+宅建で不動産業界で有利に
不動産業界では、宅建(宅地建物取引士)が独占業務を持つ、必須資格です。
そこにFP2級の「住宅ローン・税金・相続」の知識が加わると、不動産の売買だけでなく、買った後の資金計画まで提案できる人材になれます。
不動産会社での転職・就職では、この組み合わせは実際に評価されます。
但し、不動産売買で避けて通れないのが、税金の問題。
FPや宅建の資格で、ついでに節税アドバイスすると違法になります。
FP2級+簿記2級で経理・財務の仕事へ
簿記2級は、会社のお金の流れを読む力。
FP2級は、個人・家庭のお金を管理する力です。
両方を持っていると、経理・財務の仕事でも、一般企業の採用でも、FP2級単体より印象が変わります。
事務職に就くなら、簿記の知識は必須です。
これにFP2級の資格が加わると、経営っぽいことにちょっと口出しできますね。
FP2級+証券外務員で証券・銀行業界へ
証券会社や銀行の営業職では、証券外務員資格がほぼ必須です。
FP2級と証券外務員を両方持っていると、業界知識がある未経験者として扱ってもらいやすくなります。
FPの必要性は不動産業界よりも高いので、証券や金融機関を狙うならFP2級は必須でしょう。
できれば、1級が欲しいところですが…。
勉強するだけで日常生活では価値はある
子育て中にFP2級の勉強を始めた主婦の方が、こんな体験を語っていました。
まだ合格もしていない段階で、ママ友に「FPの勉強してるんだ」と話したら「教えてよ、お金のこと聞きたかった!」と言われたそうです。
「合格してから初めて意味がある」と思っていたのに、勉強中の知識がすでに誰かの役に立つ瞬間があった。
この経験が、自分への自信になったといいます。
FP2級の勉強内容は仕事だけでなく、日常生活のあちこちで使える知識ばかりです。
「受かるまで意味ない」ではなく、勉強しながら家計を改善したり、制度を調べたりできるのがFPの面白さだと思います。
まとめ
「FP2級は意味ない」という声は、主に転職・就職の場面から来ています。
そこに関しては、正直に言えばその通りで、単体では決め手になりにくいです。
でも、「自分のお金を自分で管理・判断するための資格」として見ると、話は変わってきます。
・保険を見直せる。
・税金が少しわかる。
・住宅や老後の計算ができる。
これらは40代・50代になっても、確実に役立つ知識です。
FP3級でも日常生活なら役立ちますが、2級ならもっと踏み込んだ判断ができます。
転職に使いたいなら、宅建・簿記・証券外務員など、業界に合った資格との組み合わせを考えてみて下さい。
FP2級単体では弱くても、そこに実績や他の資格が加わると、評価は変わってきます。
「意味あるか意味ないか?」という問いへの正直な答えは、「何のために取るかで、全然違う」です。
目的を明確にしたうえで取れば、FP2級は確実に何かを変えてくれる資格だと思います。

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