ホンテの仕掛けを全部解説!160年前の舞台技術と東京だけ違う理由

※プロモーションが含まれます。

ホーンテッドマンションって、乗るたびに、

「あれ、どうなってるんだろう?」

って気になる場面がありますよね。

 

「壁が本当に伸びてるの?」

「舞踏室の幽霊はどうやって動いてるの?」

そう思ったことがある人は多いはず。

 

そこでこの記事では、ホーンテッドマンションで使われている、仕掛けの仕組みを順番に紹介。

・東京版とアメリカ版で伸びる部屋の仕組みが違う理由

・ペッパーズ・ゴーストが160年以上前の舞台技術だった話

・唯一の生存者と思われていた老人の秘密

なども掘り下げていきます。

 

ホーンテッドマンションの仕掛け

ファンタジーランドの奥にそびえる西洋風の屋敷、それがホーンテッドマンションです。

ドゥームバギーに乗り込み、ゴーストホストに導かれながら館の中を進んでいくと、次々と不思議な現象が起こります。

その一つひとつに、ちゃんとした仕組みがあります。

 

だんだん老いていく肖像画

入口の部屋でまず目に入るのが、館の主が描かれた大きな肖像画です。

しばらく眺めていると、若者の顔が少しずつ老いていき、やがて骸骨へと変わっていきます。

この変化を生み出しているのが「ディゾルヴィング・ヴューズ」という投影技術です。

 

複数のレンズを持つ、特殊なプロジェクターが2枚の画像を重ねて投影。

片方の明るさをゆっくり落としながら、もう片方を上げていく。

それだけで、絵が自然に変化しているように見えます。

 

東京版では青年から骸骨へと、13段階で変化するように設定されています。

「13」という不吉な数字にも、意味が込められているのかもしれませんね。

 

上に伸びる部屋の仕組み

続いて案内されるのが「ストレッチングルーム」です。

4枚の絵画が飾られていますが、最初は上半分しか見えていません。

部屋が伸びるにつれて隠れていた下半分が現れ、なんとも不気味な光景が描かれていることがわかります。

 

仕組みはシンプル。

部屋全体が、上に伸びる構造になっているのです。

 

絵はポスターのように丸められていて、壁が上昇するとともに徐々に広がって全体が見えてくる仕組みです。

額縁の上下は本物ですが、左右はトリックアートで描かれていて、見た目に違和感が出ないよう工夫されています。

また、壁紙が縦ストライプになっているのも、部屋が伸びていくときの違和感を消すための計算です。

 

突然天井に現れる首吊りの死体

部屋が伸びきったとき、突然全体が暗くなり、天井に首を吊られた死体が浮かび上がります。

そしてすぐに光が戻り、消えてしまう。

これを可能にしているのが「紗幕(しゃまく)」という、舞台でよく使われる特殊な幕です。

 

この幕は光が当たると透けて、光が消えると不透明になる性質を持っています。

部屋が明るいときは幕が見えず、その上に吊るされた死体の模型も隠れています。

部屋が暗転すると死体側が照らされて幕が透け、突然死体が現れたように見えるというわけです。

再び明るくなると幕が不透明に戻り、死体は消えます。

 

シンプルな仕掛けですが、タイミングと音響の組み合わせが絶妙で、毎回ドキッとさせられますよね。

 

視線が追いかけてくる廊下の絵

ドゥームバギーで長い廊下を進んでいくと、絵画の中の人物の目がずっとこちらを追いかけてくる感覚があります。

これは人間の錯覚を利用した仕掛けで、絵の目の部分をわずかにくぼませて描いています。

くぼんだ部分に瞳が描かれているため、どの角度から見ても「目が合っている」ように感じます。

あの視線の気持ち悪さ、完全に計算されたものだったんですよね。

 

水晶球の中で語りかける女性

中盤に進むと、水晶球の中に女性の顔が浮かび上がり、こちらに話しかけてきます。

水晶球の中には顔のないマネキンが入っていて、そこに目と口の映像をプロジェクションで投影することで、本当に話しているように見える仕組みです。

 

この女性は降霊術師「マダム・レオタ」と呼ばれ、ホーンテッドマンションの物語でも重要な存在です。

館の主を呪い殺そうとしたものの、主が自ら命を絶ったことで呪いが反転し、彼女自身が水晶球に閉じ込められたという設定です。

なんとも後味の悪い話ですが、だからこそ強烈に印象に残るキャラクターになっていますよね。

 

どこを向いても追いかけてくる胸像

廊下を抜けると図書室に入り、8体の胸像が並んでいます。

どこから見ても視線がついてくる感じがして、なんとなく落ち着かなくなりますよね。

 

この仕組みは廊下の絵と同じく錯覚の応用で、胸像は通常と逆の凹凸で作られています。

特殊な照明と合わさることで、本当に動いているように見える効果が生まれます。

 

それぞれの胸像には名前があり、

・エドガー・アラン

・エリザベス・バレット

・アルフレッド・ロード、ヘンリー・ワッズウォース

と、有名な文学者をもじったネーミングです。

こういう、さりげない遊び心がたまりませんね。

 

どこまでも続く無限の廊下

進んでいくと、終わりが見えないほど長く続く廊下が現れます。

これは「対面鏡」を使った演出です。

 

ただし、普通に鏡を向かい合わせにすると、ゲスト自身が映ってしまいます。

そのため、ゲストが映り込まない角度で、遠くに設置する工夫がされています。

その配置のひと工夫で、現実にはありえない無限の廊下が生まれているのです。

 

広間で踊り続ける幽霊たち

大広間では透き通った幽霊たちが、踊ったり決闘したりしています。

初めて見たときは、本当に驚きますよね。

 

この幽霊たちを作り出しているのが「ペッパーズ・ゴースト」と呼ばれる視覚トリックです。

ドゥームバギーと舞踏会の間には大きなガラス板があり、その奥で動く人形を照らすと、ガラスに反射した映像がまるでその場にいるように見えます。

これはプーさんのハニーハントにも応用されている、ディズニーお気に入りの演出技術です。

舞踏している幽霊たちはマダム・レオタの怒りによって永遠に踊り続けるよう呪われている、という設定も面白いですよね。

 

バギーに乗り込むヒッチハイカー

終盤、気づくと自分のバギーに、3人の幽霊が乗り込んできます。

ここでもペッパーズ・ゴーストが使われていて、バギーの横のガラス板に幽霊の人形が映り込む仕組みです。

青白い照明で照らすことで、隣に座っているように見えます。

 

3人の幽霊には、

・ガス・グレイシー

・エズラ・ドビンズ

・フィニアス・クイーグ

という名前があり、最後の最後まで細かく作り込まれています。

 

アメリカはストレッチングルームの仕組みが違う

ストレッチングルームについて、ひとつ面白い話があります。

東京版は部屋全体が「上に伸びる」構造です。

しかし、カリフォルニアのディズニーランドでは、逆に「床が下に下がる」構造になっています。

 

なぜ、こんな違いが生まれたのか?

理由は、カリフォルニア版が作られた当時、ホーンテッドマンションはパーク内を一周する、ウエスタンリバー鉄道の外側に建てる必要がありました。

ゲストを鉄道の線路の下をくぐって、本体エリアへ移動させるために、エレベーターで地下へ降ろす仕組みが必要だったのです。

 

そのエレベーター移動をそのまま見せるのではなく、「伸びる部屋」という演出に変えて隠した。

つまりあの不気味な部屋は、実は鉄道路線を回避するための工夫から、生まれたものだったのです。

 

その後に作られた東京版や、フロリダ版は最初からその制約がなかったため、エレベーターではなく天井を上げる方式が採用されました。

現実的な問題を解決するためにイマジネーションを使うのが、ディズニーらしいですよね。

 

ゴーストは160年以上前の舞台技術だった

舞踏会やヒッチハイカーの演出で使われている、ペッパーズ・ゴースト。

実はこの技術、1860年代にジョン・ヘンリー・ペッパーというイギリス人が、舞台演出のために考案したものです。

当時のロンドンの劇場で、幽霊を舞台上に出現させる演出として使われ、大きな話題になりました。

160年以上前の舞台技術が、現代のディズニーでそのまま現役で使われているというのは、なんとも面白いですよね。

 

「昔ながらのトリックなのに今でも通じる」というのは、それだけ人間の錯覚の仕組みが変わっていないということでもあります。

CGや最新技術が当たり前の今のディズニーで、あえてこのクラシックな技術が採用され続けているのは、それが持つ独特の「不気味さ」の質感を生み出しているからなのかもしれません。

 

唯一の生存者の老人も実は死んでいた

館の外、墓地の入口近くに、震えている老人とやせ細った犬がいます。

999体の幽霊が住むとされるこの館で、この老人だけが「唯一の生存者」と紹介されることがあります。

 

ところがよく観察すると、アトラクションの終盤の墓地のシーンに、ツタンカーメンの棺のそばに立つ老人の幽霊が登場します。

そのそばには同じく、やせ細った犬の幽霊がいます。

そう、「唯一の生存者」だったはずの老人は、アトラクションが終わるころには幽霊になってしまっているのです。

 

この伏線、気づいた人はどのくらいいるでしょうか?

ホーンテッドマンションは何十回乗っても新しい発見がある、という意味がこういうところにあります。

 

まとめ

ホーンテッドマンションの仕掛けを、一通り見てきました。

正直なところ「思ったより地味な技術が多い」と感じた方もいるかもしれません。

光の反射、鏡、錯視、丸めたポスタ。

どれも材料だけ聞けば、シンプルです。

 

でも、実際に乗ってみると毎回ちゃんとドキッとするし、何度乗っても「あれ、今どうなってたっけ」と気になる。

それはおそらく、技術の複雑さではなく、タイミング・音・照明・ストーリーの組み合わせが、極限まで計算されているからだと思います。

 

仕組みを知ってから乗ると、

「あ、今ここがペッパーズ・ゴーストだ」

「紗幕が切り替わった」

と気づける瞬間が増えて、怖がるというより観察するような楽しさが生まれます。

 

一方で、知識を持って乗ってもやっぱり怖い部分があるのも確かで、それがこのアトラクションの底力だと思います。

次に乗るときは、老人の幽霊が終盤に登場しているかどうかを、ぜひ確認してみてください。

気づいた瞬間、ちょっとゾワっとしますよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました