「ソアリン:ファンタスティック・フライト」は、ドリームフライヤーに乗る5分間だけがアトラクションではありません。
・建物に入った瞬間から始まる博物館の展示
・プレショーのサプライズ演出
・座席が決まる振り分けの部屋
これらすべてが、体験の一部として設計されています。
この記事では、入口から出口までの流れを解説しながら、
・7時23分の時計に込められた意味
・プレショー2パターンの違い
・特等席B1に座れる確率と、それを気にしない楽しみ方
という視点からも深掘りしていきます。
建物に入った瞬間から始まる空の旅
このアトラクションの背景となる世界は、「ファンタスティック・フライト・ミュージアム」という架空の博物館です。
人類が空への夢を抱き続けた、歴史がテーマ。
建物に足を踏み入れた瞬間から、その世界観が広がっています。
館内へ向かう道のりでは、壁に描かれたアートの中にいくつもの隠れミッキーが潜んでいます。
待ち列を歩きながら探してみると、長い待ち時間が楽しい探索の時間に変わります。
隠されたミッキーとファルコの情熱
博物館の中に入ると、ドリームフライヤーの開発者「カメリア・ファルコ」が抱いた、空への情熱が随所に表現された展示が広がります。
ロビーの受付近くには時計があり、その針は7時23分を指しています。
これはソアリンがオープンした、2019年7月23日を象徴する数字です。
さりげない場所にこうした細部が仕込まれているのが、ディズニーらしい演出ですね。
ロビーではファルコの生涯を描いたパネル展示や、世界各国からの訪問者の記録も見ることができます。
さらに奥の展示エリアには、ファルコ自身の研究資料や、同じ志を持つ仲間たちの研究が並んでいます。
8枚の壁画が「空を飛ぶ夢」の歴史を描写。
このエリアにも隠れミッキーが複数仕掛けられており、展示を楽しみながら探してみると面白いでしょう。
プレショーは2つの部屋から始まる
展示エリアを見終えると、キャストがゲストの人数を確認し、奥の部屋か右手側の部屋へ案内します。
どちらの部屋にも、カメリア・ファルコの肖像画と、愛鷹アレッタの彫像が飾られています。
するとそこで、アレッタが羽ばたき始めます。
そしてファルコが空への情熱と、ドリームフライヤーへの想いを語り始めるという演出が始まります。
初めて訪れた方は、このサプライズにきっと驚くでしょう。
プレショーの中でも、特に印象的な場面のひとつです。
演出中の撮影は禁止されているため、現地の空気と没入感はその場で存分に味わってください。
プレショーの2パターンには違いがある
ソアリンのプレショーには、2種類のパターンがあることは知られています。
しかし、具体的に何が違うのか?を説明した情報は少ないです。
基本的な流れを再確認。
カメリア・ファルコの肖像画が動き出し、愛鷹アレッタが羽ばたき、空への夢を語るという構成。
ここまでは、どちらも同じです。
違いが生じるのは主に、ファルコが語る内容の細部や映像の切り替わるタイミング、アレッタの動き方の細かい差異です。
「あれ?違う内容だった」と気づくためには、一度目をしっかり集中して観ておく必要があります。
2回目以降に乗るリピーターの方は「今回はどちらのパターンか?」を意識しながらプレショーを観ると、新鮮な発見があります。
プレショーを退屈に感じる人ほど、この視点を持つと待ち時間の使い方が変わるはずです。
搭乗案内では3列に振り分けられる
プレショーを終えると次の部屋へ進み、ゲストはA・B・Cの3つのブロックに分かれ、各ブロックでさらに3列に整列します。
この列の番号が、ドリームフライヤーの乗車位置を決定します。
「1番」は最前列、「2番」「3番」はそれぞれ中段・後段に対応します。
この部屋では、アトラクションの利用に関する注意事項が映像で案内されます。
小さな子供は、シートベルトの装着方法が通常と異なるため、説明をしっかり確認しておきましょう。
また、映像が始まるまでの間、世界各地の風景を描いたアートの中に隠れミッキーが潜んでいるので、ぜひ探してみてください。
前方と右側の乗車エリアの違いとは
搭乗エリアは「前方」と「右側」の2つに分かれており、基本的な構造は同じ。
しかし、座席の並び方向が異なります。
前方エリアでは、スクリーンに対して左から右へ順番に座り、出口は右手側です。
右側エリアでは、スクリーンの右側から左方向に向かって着席し、出口は左側になります。
どちらのエリアに案内されるかによって、A席とC席の位置が入れ替わるため、降車時の方向を事前に把握しておくとスムーズです。
荷物の置き方とシートベルトを確認
乗車時の荷物は、足元スペースに置くのが基本です。
リュックなど大きな荷物がある場合でも、状況によって隣席の下を使えることがあります。
ただし隣のスペースを使う場合は、キャストに確認してから置くようにしましょう。
シートベルト装着後に、キャストが安全確認にやってきます。
1列目の席が一番高くまで上昇する
ドリームフライヤーは縦3段の構成で、1列目が最も高い位置まで上昇します。
目の前を遮るものが何もないため、空中に浮かんでいるような開放感が、最も強く感じられるのがこの前列です。
2・3列目では、前の列の人の足が視界の端に入ることがあります。
とは言え、没入感を大きく損なうほどではありません。
また、座席の横位置による違いもあります。
サバンナのシーンでは、左側からはゾウが争う様子が。
右側からは、鳥がゾウの背中に乗っている様子が見えるなど、同じ回でも席によって見える光景が微妙に異なります。
日本限定のラスト演出も見逃せない!
世界各地にあるソアリンですが、旅の終盤に訪れる最終目的地は国によって異なります。
東京のディズニーシー版のラストシーンは、日本オリジナルの映像。
これは多くのゲストが「心に残った!」と語る、特別な演出です。
また飛行中の隠れミッキーとして、気球が登場するシーンの右側に注目すると、何かが見つかるかもしれませんよ…?
高所恐怖症でも安心して楽しめる
座席が宙に浮く構造と聞くと、不安に感じる方もいるかもしれません。
しかしながら、急降下や激しい揺れはないです。
座席の動きは、至って穏やか。
映像と連動した、緩やかな上下左右の動きが中心です。
高所が心配な方はキャストに申し出ることで、最も低い位置となる3列目に案内してもらえる場合があります。
特等席B1に座れる確率は約10%
ソアリンの「特等席」はBブロックの最前列、いわゆるB1です。
スクリーンの中央かつ前方に遮るものがなく、最も視界が広く開けた位置です。
同じ回に乗るゲスト全体の中で、B1に座れる確率は約10%しかありません。
「どうすればB1に座れるか?」という攻略情報は、数多く出回っています。
しかし列の進み方や、グループの人数によって変動するため、完全にコントロールするのは難しいのが実情です。
ここで少し視点を変えてみましょう。
ソアリンはどの席でも、映像・香り・風・音のすべてが、同等に届くよう設計されています。
B1の優位性は「視界を遮るものがない開放感」ですが、それはあくまで視覚的な条件の差です。
香りや風、音の感動は座席の位置に左右されません。
そこで、あえて座席へのこだわりを手放して、その回に巡り合った席で5感をフルに開いて乗ることが、ソアリンの楽しみ方として最も純粋ではないかと思います。
「特等席に座れなかった」という気持ちでドリームフライヤーに乗ると、最初から体験に色がついてしまいます。
どの席に案内されても「この席からしか見えない景色がある」という受け取り方が、ソアリンという体験をより豊かにしてくれるはずです。
まとめ
ソアリンは「5分間のフライト体験」として、語られることが多いです。
ただ、待ち列の時計が刻む7時23分から始まって、
・プレショーのサプライズ
・緊張する座席の振り分け
・日本限定のラストシーン
まで、すべてが一本の物語として設計されている、アトラクションだと思っています。
特等席B1への執着を手放したときに、ソアリンがより自由に楽しめると個人的には感じています。
香りや風の演出は、座席の位置に関係なく届きます。
左席と右席では見える景色が違うという事実は、「当たりの席」が一か所ではないことを教えてくれます。
どの席に座っても「その席からしか見えないもの」があると思えば、ソアリンは何度乗っても新しい発見がある場所になります。
プレショーの2パターンの違いに気づけたとき、7時23分の時計の意味を知ったとき。
こうした細部への気づきが積み重なるほど、このアトラクションの奥行きが増していきます。
まだ乗ったことがない方は、まず何も考えずに飛び立ってみてください。
きっと、また乗りたくなるはずです。

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